講座一覧

興福寺中金堂再建記念

ほとがく文化講座2018

興福寺の歩みとともに知る神仏習合と廃仏毀釈

辻 明俊(興福寺 執事)× ザイレ暁映(興福寺 録事補)

日時:2018年7月20日(金)18時~

仏都会津の祖・徳一菩薩。1200年前、法相宗の僧侶であった徳一は、奈良より雪深い会津の地へ豊かな仏教文化をもたらし、花開かせました。近年、徳一による奈良と会津の結びつきを振り返り、大切にしようという動きが盛んになっています。
そして本年2018年は、10月に、奈良・法相宗大本山興福寺で再建される中金堂の落慶、7月末は、会津にて、国史跡・慧日寺跡金堂での薬師如来坐像修復完成披露と、くしくも慶事が重なることとなりました。そのことを祝し、興福寺様のご協力をいただき、ご活躍の両師をお招きしての講座が、初めて会津で実現します。
講座内容は、「戊辰(明治)150年」でもあることから、「神仏習合」、明治に行われた「神仏分離」「廃仏毀釈」、そこからの復興という、日本を知る上でも欠かせない重要なテーマについて、僧侶の立場から、興福寺様の歩まれた歴史ともにお話しいただきます。
多くの方のご参加、心よりお待ち申し上げます。

第一部 近代の興福寺(講師:辻明俊 師)

明治5年、伽藍は無住に、堂塔は荒れ果てた。その様を正岡子規は「秋風や囲いもなしに興福寺」と残した。仏像は破壊され、法灯は消えかかったが、明治15年に再興への気運が高まる。その後、いくつかの戦争があり時代の波に翻弄されたが、復興への歩みを止めることなく、この秋、悲願である中金堂が落慶する。

第二部 冥の照覧―興福寺の僧侶からみた神仏習合の世界―(講師:ザイレ暁映 師)

神仏習合発祥の地の一つである春日社興福寺。中世に描かれた「春日曼荼羅図」や「春日権現現験記絵」をもって神仏習合の世界を紹介し、この世界が現在に至るまで興福寺で受け継がれていることを、僧侶としての宗教体験を踏まえて語る。

会場:会津若松市生涯学習総合センター【會津稽古堂】多目的ホール
 福島県会津若松市栄町3番50号 TEL:0242-22-4700
 JR会津若松駅から1.5km/磐越道 会津若松インターから3.6km

受講料:一般1,000円、30歳以下・障害者手帳お持ちの方500円、学生無料

※当日会場にてお支払いください。割引の方は年齢のわかるもの、手帳、学生証をお持ちください。

詳細:PDFファイルをご覧ください

講師紹介

辻 明俊(興福寺 執事)

1977年12月27日、奈良県生まれ。
2000年に興福寺入山。04年から広報や企画事業を担当。09年に担当した「国宝 阿修羅展」では馬車馬のように働く・・・ 
2011年、一生に一度しか受けることを許されない「竪義」を無事に終え、2012年から興福寺・常如院住職。
2013年、駅弁を監修し、日経トレンディ「ご当地ヒット賞」を受賞。
2014年、三島食品(広島市)と共同開発した「精進ふりかけ」がiTQi(国際味覚審査機構)の審査で、ふりかけとしては世界で初めて三ツ星を受賞。
2014.年、興福寺・執事に就任。
【著書】『お坊さんに聞く108の智慧』(共著 藝術学舎)

Saile 暁映(興福寺 教学部 録事補)

11978年、ドイツのハンブルグ市に生まれる。1989年、家族と共にアメリカ合衆国に移住する。1995年、日本語の授業を選択して日本語を習い始めて、翌年初めて日本を訪れる。カリフォルニア大学バークレー校で日本古典文学を専攻した後、2001年、大阪外国語大学大学院に留学し、仏教文学を専攻する。2004年、カリフォルニア大学バークレー校大学院の仏教学科に入学し、日本仏教思想史を専攻する。2010年に博士後期課程を単位取得満期退学。博士論文の研究を行うために同年に来日し、龍谷大学に客員研究員として所属する。専門は日本中世法相唯識思想の教学的展開。2011年、法相宗大本山興福寺で出家得度する。それ以来僧侶として興福寺の国際交流、教学的研究、及び教育活動に専念する。